March 28, 2007

団塊

 あれから何年たったのだろう。
 私はあの懐かしい職員食堂の隣の個室にいた。それは、重役の会食ルームであり、そんな場に同席できるなんて、あの時は努努(ユメユメ)思いもしなかった。
 若かった。電話の受け答えも出来なかった。お客様の関西弁も怖くて、半べそで上司に受話器を渡したこともあった。
 今は中心から少し静かな場所に移してどっしり構える素敵な円形屋根の5階建。
 私が寿退職してからずっと交流がなかったのに、数年前から、ある方を通して再会を果たした私達。たった、2年と10ヶ月しかいなかった私に、懐かしい優しい声を掛けてくださって今、交流が続いている。
 今は部長で、当時係長だった彼は今も昔も変わらず私の【ドン・ガバチョ】だ。
 そんな彼もとうとう『定年退職』
 そう、ガバチョも団塊の世代なのだ。
 カウントダウン一週間の彼に最後におねだりした。職員食堂の御飯が食べたい!願いは叶い、昔は地下食堂だったのに、スカイレストランに昇格した今の、食堂で昔の青年達と歓談しながらの火曜日定食は懐かしく美味しかった。
 今までの人生も満更じゃあなかった。
 貴方との出会いに感謝している。
 どうかこれからも、お元気で優しく見守って下さい。

 

Posted by tomoko at 12:46 PM | from category: 日記
Comments
No comments yet
Trackbacks
トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.