December 06, 2006
私は今、やっとこさっとこ2階に辿り着いた。
すこぶる後悔の真っ只中だ。かさつく両の掌にハンドクリームをたっぷりと塗りこみ、おかしいなと思ったその物質の重さに、歯磨き粉だと気がつく。
私は、だーれもいないのに鼻で笑っていた。
先程、店をいの一番に山さんと脱出し、いけない、いけないと思いつつも、横丁の奥に奥に引き込まれた私は、丼が目の前で暖かな湯気を立てる頃には、なんのためらいも無く、小さなスプーンで生ガーリックをすくっていた。
最初のひとすくいは 味噌スープの奥底に沈んでいった。
二つ目は、沈まぬように、慎重に蓮華ですくって食した。その辛くて美味しさに、もうひとさじ欲望した。
あああああ〜
たまらなく美味しかったあ。
今、私の胃の腑は1?ほどの重さを感じられる。
これから夜中に、ニンニクのエキスの強さに耐え難い我がストマックは、ゲロゲロと吐き戻そうとも、きっと後悔はしないでおこう。
今 吾の褥(シトネ)で 吾を待つ殿ごぜあれば、吾の口臭の耐え難きを嘆き悲しむであらう。
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