May 19, 2007
春雨にしとどに濡れにける
久しぶりに朝帰りをした。夜明けの日に日に早くなり、雨模様なれど薄雲を透った朝の光がふんわりとやさしい。昨日の、引退する友香里に、沢山のお客様がエールを送ってくださり感謝の念に堪えない。
こんなに1晩中込み合ったことは暫くぶりにて、私も少々いや、大いにエネルギーを使い、抜け殻になってしまっていた。
なんだい、そこのフリフリのお嬢さんはS君じゃあないか。そうだね、かわいらしいものは、男女を問わずそう思うのは間違っていない。
誰の目を気にするというんだ。我らは皆一様に可愛い、美しい、欲しいと思っていたね。賛同していたよ。
始発まで飲み明かそうとゆうことになった。道路1本向こうのビルにギルというマスターの店がある。
電話すれども応答なく、わたしがまず斥候することにした。 開け放された地下の扉はゆうせんの音楽も楽しく鳴り響いていたが、ややっ! 店主がおらぬ。
なんと、ダークなスーツに身を包み、素敵なネクタイをしているにもかかわらず、カウンター椅子の足に絡むように倒れているのはマスターではござらんか!?
これこれ、マスターいかがした。びくともしないその姿に、もしやこと切れているのやと脈とれば、確かに息もしている。
しょうがない。ここは我々で見守ってやらねばと、勝手に中華を出前、焼酎、氷を取り出して、男3人女3人で楽しく宴をもよおした次第である。
いい加減、年増の女に呑まされて頑張れる歳でもなかろう。
こんなこと あんなこと 途中『ご主人様、起きてください』なんて言われて一瞬起き上がったけど、きっと不思議な夢の一幕として片付けられてしまうのも返って都合の良いことなのかもしれない。我々にとっては。
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