February 03, 2022
節分の日は暮れていく
だいぶん日が長くなった。明日から小さな春がやってくるらしいけれど、
毎朝マイナス7℃ほどの寒さが続いている。
今日は朝から母の転院の付き添いをした。
コロナ禍で見舞いもままならない中、母の病状が心配でならなかった。
介護タクシーのストレッチャーに乗せられた母は、
とても弱っているように見えて心が痛かった。
一緒にタクシーに乗り込んで30分ほどの行程を側でじっくりと声かけをした。
消え入りそうな掠れた声にとても悲しくなった。
今年の大雪で札幌市内の道路は雪の山。小路は穴ぼこだらけで車同士がすれ違うのがやっとな様。
節分の冷えた空はとても青くて綺麗でそれだけが救いだった。
転院先の病院に着いて入院の書類を書き終えて、
先に支度の終わった病室の母を見舞う。
両の手に、鍋つかみのミトンを硬くしたものを
はめられていたが、
彼女はパンパンと楽しそうに柏手を打ち、
にっと笑って私とハイタッチをしたのだった。
かあさん、元気だね。
なんだか拍子抜けして移転の手続きをしに区役所に向かった。
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