Special Pub すすきのSTORY

降りしきる雪の中歩く。

　玄関を出ると、牡丹雪。
昨日　習った正しい歩き方をしようと頑張ってみる。骨盤を一歩一歩乗せるように　が難しい。
　去年からきり取って貯めておいた使用済みの切手をウエストバッグに入れ郵便局に向かった。ゆうパックのカタログを見るともうバレンタインディの品が載っている。
　今度は銀行で支払いをし、次の銀行までまた２０分歩く。つい１年ほど前は何処に行くにも車だった。　今は歩きたい。
　２番目の信号機で２人の女性に声をかけられた。
『ここいらへんにお蕎麦屋さんはありますか？』お友達関係だろうか。ここから蕎麦屋までそんなに近くはない。あそこよ　と指をさせるとこには見えない。
　一応教えて又歩いた。そうだ、私もお蕎麦屋さんに入ろう。　次の銀行の帰り道、先程彼女達に教えたところに入った。
　ジャズの流れるオシャレなお店だ。ザル蕎麦を注文し、追加で大根おろし山菜入りをトッピング。野菜はいっぱい食べたいからだ。
　本当はここはイサオちゃんの店だって知っている。初めて入ったんだけれど。
　１年前、家のすぐ傍のカフェで偶然に会ったとき１２０キロはあろうかという大きな身体を４０キロくらい削っていて最初は誰だか分からないほどだった。
　今日のイサオちゃんは、そのときの身体に２０キロは確実にくっつけていた。
　さあ、わたしも頑張ろう・・・。