May 10, 2009
閉ざされた古屋に魅せられて。
北海道神宮の表参道を 札幌の中心部に向けて走ると、いつも気になる建物がある。とても、古いものに見えるけど、やけに大きくそびえて見える。
2階建て、土壁。 窓は、ぴったりと板を打ち、ただただ どんと建っている。
いつ建てられ、いつ閉ざされ、どれほど放っておかれたのか。
いつか、歩いてそばに行ってみようと思っていた。 たまたま、昨日、神宮の花見を覗きに行って、
チャンスが訪れたのだ。
大家さんの花見会場を出る時間は確認した。 午後4時13分。 車で通る距離感は、歩いてみるとずいぶん違うものだ。
目印は、大森園というお茶屋さん。 そこを過ぎると、すぐに それは現れた。
車で眺めていたそれに、まじかに近づいて、観察すると、2階建てのアパートくらいの大きさなのだろうか?
門構えは、なんだろう。 どうにも、想像できない建物である。
調べるすべは無いのだろうか? と、思案中である。
そうして、私は、歩いた。山の手の自宅まで、どれくらい時間がかかるのだろうか?
とちゅう、心臓破りの坂がある。 缶ビールを1本、お相伴になっての運動は、本当に心臓破れそうである。
ここら辺の建物は、高級住宅街で、1戸建ても マンションもどれも素敵な構えをしている。
それぞれに、春のブラッサム。 良い香りが吹き抜ける。
街路樹は、まだ 青年の白樺。 若い黄緑の芽ぶきが、光を透かしてキラキラと輝く。
心臓破りの坂を上って、下ると、もうすぐ我が家の町内に入る交差点が見えてきた。
もう、ここまでくると、発寒川の手前は、あんまりお上品な感じではなくなって来た。
静かな、老人の多い町なのだ。 私には似合いの町に思える今日この頃である。
やっと たどり着くと、時計は5時を少し過ぎていた。
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