Special Pub すすきのSTORY

明日から雪模様らしい。

えむ氏は、最後のゴルフをしにエルムに行き、
私は、おにゅうのボーリングシューズをもって、家を出た。
青空の下、ウインドブレーカーの黒い背中が陽だまりになる。
風はとっても冷たくて、重装備で好かった。
今の季節の情景を探して、きょろきょろ不審に歩く。
よそ様の家の葡萄棚に完熟の黒い玉が鈴なりにぶら下がり、午後の日差しに煌めいている。
ああ、綺麗だ。
と、一歩敷地によろめいた瞬間、
う〜　わんっ！　って、怒った犬の声。
ごめんなさいって　わたし大きな声で謝ってしまった。
犬よ、黒を着るという事は怪しいとみなすのか？！

ボウリング場では７番レーン。
下ろしたてのシューズは左足がよく滑るので、
今までの足の運びでは、すっころんでばかりだ。
それを履きこなすと、何だか、ボウリングの様（サマ）が　それらしくなってきたようだ。
なるほどね・・・っと、こころのつぶやき。
スコアーは全く持って、いけない。
まず、馴れて、ヘッドピンを外さず、フックボウルをぶつけるのだ。
まだまだ、時間がかかりそうだ。

そうだ、ホテル中華の『小がわ』　に行こう！
しかし、１時半だというのに駐車場はいっぱいで、あれあれ　どうしたの？って感じ。
仕方なく、山の手通りのスーパーの向かいに２年くらいやっているラーメン屋に入ってみた。
セットメニューは、『ラーメンとハヤシライス』なんてあり、
掻き揚げラーメン　なるものもあり、ミスマッチが案外いけるのかもしれないと、　辛みそラーメン８００円にした。
塩ラーメンは６８０円である。
『美味いは、甘い』　という言葉があるじゃないか。
後味が苦いということは
『苦いは、不味い』ってことだろうか。
ゴーヤの苦さは健康になりそうな苦さだ。合格。
しかし、この苦いは１時間たった今でも舌にまとわりついている。不合格！と暖簾の外に出たとたん、こころのなかに一杯広がった。

さて、今年のボジョレーヌーボーは、美味いのだろうか？？？