September 30, 2006

きんちょうの宵

昨日の帰り道、すすきの交番前、タクシー乗り場にて、乗り込む。
譲ってくれた若い男女に一礼す。
運転手、『いらっしゃい』 と言わない。
運転手、『どちらまでですか』 と言わない。
むろん、意地でもだんまりを決め込む私。
『何条何丁目なの?』 なんだその言い方は!
山の手・・・。とわたし。運転手の(しまった!って感じの声)
しばらくの沈黙の後、そういえば以前にも乗ったよね。
なんだい、わたしが着物きて、薄野にいるからって、そこらへんの近距離の女将か、残念だ なんて思わないでよね。
ひたすら、すみませんの運転手。
だから、知らない車に乗りたくないのよ。こっちだって怖いわよ。
言いたいことぶちまけて、そこから家までの数十分の緊張は重たい時間だった。きっと、お互いに。
それでもなんとか現着。
あら、いつもより2メーター高いわよ。なんでなの!?
なんででしょうねー と運転手。
(かちんっ!)わたしの顔が文句を言っている。
いつもの料金にしましようか?
いいわよ。(ふんっ!度量のないやつだ)

憤懣やるかたない。なんとも腹の立つ。こうしている間も、わたしの顔は起こっているに違いない。