June 24, 2006
さわやかな夏晴れの見るは久しぶりなり
こんな天気だ、各地でインフルエンザが流行っている。皆に気をつけなさいと言っていたしりから、自分が患った。のどに何かいる。もやもやと固まっている。灰色っぽい感じがする。寝床の脇には脱いだ順番に紐とか帯とか着物とか襦袢とか板とか帯枕とか、とにかく順番に山になっていた。その天辺にはパンツも小さく恥ずかしそうに乗っていた。 真っ裸を大判のタオルケットに包んで寝るのは凄く気持ちが良い。
しかし、その代償として、咽喉に何かいる。まあ、気温も上昇したことだし、おいおい消え去ることであろう。
さて、明日は待ちに待ったはずのゴルフコンペ ボギー編である。この前まで待っていたが、今は一週間伸ばしたい気持ちでいっぱいだ。
しかし、どうあがいても明日のこの時間は13ホールくらいを戦っているんだろうな。
葉書が来た。ペロンと開くと血液検査の結果があった。優秀じゃあなかった。テノヒラが黄色いのは、このせいか。と、みょうに納得した。
亀蔵日誌
たまたま ちづるの左手首には生ゴムが一本はまっていた。ちづるは、手首の内側部分を引っ張って放した。バッチンと威勢よく軟らかい皮膚を打ちつけた。ものすごく痛い。数秒後には綺麗な色にミミズばれができた。亀蔵も、花鋏をパッチンとならした。 何本も何十本もばっちんバッチン思いっきり引っ張って打ち付けられる痛みを思い出すように、かれは、恍惚とはさみを鳴らし続けた。
姐さん、ものすごく痛いでしょ。翌日は腫れ上がります。血糊がガーゼにくっつくし腫れが引くまで包帯ぐるぐる巻き。直りかけ、痒くとも掻かないように三日間は仮面のお世話になります。
紫外線は、いけないんで、それからは日焼け止めクリームを塗ります。最初の手術から半年で見る見る白くなるそうです。せっかくですからね、一番高いクリームにしました。あれは変に白塗りにならないから自然で誰にもわかりませんよ。
彼は懐から鏡とそれをひょいと取り出して、痣の部分に丁寧にぬりだした。
ちづるの手首には一本の桃色の線がなかなか消えずに残っている。つづく