February 04, 2007

日曜日

吹雪な白い世界。
恐ろしく寒いわけじゃないけど、自身が冷えている感。

 すすきの、駅前通。氷柱が組み置かれた。水曜日の開催に合わせて、芸術家達が鑿(ノミ)を競い合う。
 最近の天気は雨模様にして、細部の彫刻が解けてしまわぬかと気にかかっていた。確か去年の今頃は恐ろしく冷え込んで、まさに寒中真っ只中。
 突然、思い出したくもない事柄が、ひょっこり首をもたげ、あっと声をあげてしまいそうになる。 悔やまれて悔やまれて仕方が無い。
 怖がってばかりいては何にも出来ないことも解っている。
 さっきは布団の中、覚醒して、色々思いを巡らす。
 ある人は、どんどん自分の外に放出して生き生きと動き回り、自分はとゆうと、出にくい答えを自身に取り込んで押し込んで、ぎゅーぎゅーと詰め込んでいる様子。ブラックホール状態?
 人もまた、宇宙の法則に似たりか。

 窓の外は、木々を揺らし、電線を躍らせブリザードが怒ったような声で走り回っている。
 曇天を虚ろに見つめれば、何処からか大きな鳥が翼をひるがえして現れ、そしてドンドン小さくなって、またただの鼠色に戻ってしまった。