May 01, 2008

北海道は九州より先に夏日となった。

そのとき、世界中で1番痛い私だった。
ちっちゃな冷蔵庫はあるべきところに無く、
キッチンの床に置かれていたので、
裸足でペタペタと歩きたかった今日の夏の温度24℃がアダになった。
小指がもげてしまうかと思ったほど痛かった。
骨の折れるような音もしなかったので、しかし ぷっくりと腫れてきた感じは、もしやひびでも入ったのかと思えて、すぐに消炎鎮痛の湿布薬を貼り付けた。
血流とともにどっくんどっくんと寄せては返す波のように襲い掛かる激痛。
本当に痛い隣のキッチンでは、お昼にナニを食べるか談話が聞こえる。
苦痛に動けない私は ただただ ソファーに横になって、天上のクロスの継ぎ目を睨んでいた。
風向きによって、ほぼ満開の梅の香りが運ばれたり、
風が止まると、隣の仏間から乾きたての漆の香りが漂ってくる。
欲張りなもんで、引いていく痛みを楽しみながらいろんな匂いを楽しみながら、
連休前の怪我を呪いながら、マックに借りた イニシエーションラブを 動けないこの際読んでしまおうと思った。
そして時間が過ぎて、店に行く準備をしながら、
履物はどうしようかと考えている。